イギリスのDaily Express紙が伝えたところによると、チェルシーはアーセナルの補強パニックを利用し、再び“お買い得”プレイヤーを売りつける算段をしているらしい。過去にもチェルシーは不要になった選手をアーセナルに売却してきたが、今回も同じ手を使おうとしているようだ。
アーセナルは”チェルシーの中古市場”か?
まず思い出されるのが、2023年1月のジョルジーニョ獲得だ。アーセナルは当時、チェルシーで戦力外気味になっていたジョルジーニョを1200万ポンド(約22億円)で引き取った。そして、そのわずか半年後にはカイ・ハヴァーツを6500万ポンド(約120億円)で買い取っている。
チェルシーから見れば、不要になった選手を高値で売り抜けたというわけだが、アーセナル側としてはこれまでの取引に満足しているらしい。確かに、ジョルジーニョもハヴァーツも一定の活躍を見せており、「割と悪くない買い物だった」と思われている。
今度のターゲットはエンクンクか?
そして今回、チェルシーが“新たな売却先”としてアーセナルに押し付けようとしているのが、フランス代表のクリストファー・エンクンクだ。
エンクンクは今シーズン、ヨーロッパ・カンファレンスリーグでこそ活躍しているものの、プレミアリーグではニコラス・ジャクソンにポジションを奪われ、影の薄い存在となっている。そんな彼をアーセナルが救済するのでは?とDaily Express紙は報じている。
アーセナルの補強パニックを利用?
アーセナルは今、絶対的なストライカーを求めている。すでにアストン・ヴィラのオリー・ワトキンスに接触し、移籍金**8000万ポンド(約150億円)**という驚愕の額が提示されたという。
この状況を見てチェルシーが動くのは当然だ。「ワトキンスにそんな大金を払うくらいなら、ウチのエンクンクをどう?」とアーセナルに持ちかける可能性は十分にある。
ただの“捨て駒”ではない?
とはいえ、エンクンクはジョルジーニョやハヴァーツと違い、まだポテンシャルを十分に残している。今シーズンの出場時間は1208分(約13.5試合分)ながら、13ゴールを記録。これはかなりの高効率であり、ミケル・アルテタ監督が好むタイプの選手でもある。
つまり、もしアーセナルがエンクンク獲得に動いた場合、それは単なる“チェルシーの中古市場”での買い物ではなく、本気の補強となる可能性が高い。
アーセナルはまた“お買い上げ”するのか?
過去2回の成功(?)を経て、アーセナルはまたチェルシー産の選手を迎え入れるのか。それとも、そろそろ「このパターンはヤバい」と気づくのか。
チェルシー側としては、過去2回の前例があるだけに、「今回もいける」と思っていることだろう。そしてアーセナルが本当にエンクンクを獲得すれば、それはチェルシーにとって**“三度目の美味しい売却”**となる。
さあ、アーセナルはまた“チェルシーのフリーマーケット”に手を出してしまうのか?
移籍市場の終盤戦に向けて、プレミアリーグのビッグクラブ同士の駆け引きから目が離せない。