イギリスのThe Sun紙が伝えたところによると、アーセナルのキャプテン、マルティン・ウーデゴールが、マンチェスター・シティのエース、アーリング・ハーランドを擁護したようだ。
事の発端は昨年9月のアーセナル対マンチェスター・シティ戦。試合後、ハーランドがアーセナルのガブリエルにボールをぶつけた挙句、「謙虚でいろ(Stay Humble)」と挑発。しかし、結果的にシティはその後の不調でズルズルと順位を落とし、「お前がな!」と言わんばかりにこの言葉がブーメランになった。
この一件について、ウーデゴールは「試合中は感情が高ぶるもの。ピッチ上でのことは、ピッチ外には持ち越さない」と冷静にコメント。どうやら彼とハーランドはノルウェー代表の仲間として、試合以外の雑談をするグループチャットも持っているらしい。つまり、「お前らが騒ぐほどの話じゃない」と言いたいようだ。
アーセナル vs シティのライバル関係
ここ数年、プレミアリーグの優勝争いはアーセナルとマンチェスター・シティのガチンコ勝負になっている。二年前はシティがアーセナルを猛追し逆転優勝。昨シーズンも同じようにタイトルを持っていかれた。ウーデゴール曰く、「シティとの戦いが、俺たちをより強くしている」とのこと。まあ、言いたいことはわかるが、「強くなった結果がまた2位」ではシャレにならない。
今シーズンは、リヴァプールが独走態勢に入り、アーセナルとシティは追う側になっている。ウーデゴールは「シティが終盤に調子を上げてくるのは知ってるし、油断はできない」と語る。確かに、ペップ・グアルディオラのチームは春先にギアを上げることで有名だが、今回ばかりは間に合うかどうかは微妙なところだ。
ハーランドの“Stay Humble”は何だったのか
そもそもハーランドの「Stay Humble」発言は何を意味していたのか?
・勝者の余裕? → その後のシティの失速を考えれば、余裕ぶるには早すぎた。
・煽り目的? → まあ、プレミアの試合後は大抵何かしらの煽りが発生する。
・感情が爆発? → ウーデゴールの言う通り、試合中の興奮が冷めやらなかった可能性も。
結局のところ、ハーランドの“Stay Humble”は大して深い意味はなく、ただの熱くなった結果だったのかもしれない。しかし、結果的にこの発言はシティのその後の不調と絡めて語られることになり、完全にネタ化した。
ウーデゴールの野望
個人の成績についてもウーデゴールは「ゴールが足りない」と反省。彼は今季リーグ戦でわずか1ゴールしか決めておらず、「もっと決めなきゃダメだ」と自己分析。たしかに、キャプテンとしてチームを引っ張るなら、もう少し数字を残してほしいところ。
そして彼が最も望んでいるのは、アーセナルをプレミアリーグ優勝に導くこと。「子供の頃からプレミアのタイトルを夢見ていた」と語る彼にとって、今シーズンこそがその夢を叶えるチャンス。しかし、それを実現するためには「Stay Humble」どころか、「Stay Hungry」でいる必要がある。
さて、アーセナルはこのままシティを押しのけ、ついにプレミアの頂点に立つことができるのか?それとも、また「いい夢見たな!」で終わってしまうのか。ウーデゴールの言う「もう一段ギアを上げる」が本当に実現するか、今後の戦いに注目だ。